13歳からの金融入門

書店でふと気になった、「13歳からの金融入門」を読みました。

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オプションやファンドについても書かれていたのですが、どういったものかを例示やイラストを交えて説明をされており、スラスラと読める内容でした。

 

「中学生にも分かりやすく金融の本を書く」というのは難しいですよね。

しかもこの著者はアメリカの弁護士さんです。金融に携わっている方でもありません。

それなのにこの内容を書くということは、相応の労力が必要だと思います。

下記の通り著者は金融教育についての大切さについて真剣に考えており、ご子息の為にこの本を作成されたようです。

僕らは目を覚まして、子供たちにお金のことをもっと真剣に教えなくちゃいけない。お金を稼いで、運用して、投資するスキルは、地学や天文学や芸術やカエルの解剖や数学や音楽やサッカーやアメフトと同じくらい、大切なもののはずだ。

アメリカの高校生は、お金の話題になるとほかの国の子供たちよりも遅れていることがたくさんの研究で証明されているし、学校を出るまでにそうしたスキルを身に付けていれば、その後の人生でよりよい選択ができることもわかっている。

(引用元:13歳からの金融入門:著デビット・ビアンキ) 

 

この本では何度も「身の丈に合った生活をすること」と出てきます。

 

アメリカでは教育ローンで苦しめられる人も多く、日本よりも「ローン」に対しての抵抗が少ないことも要因だと考えられます。

ただ日本でも「ローン破産」等は若者にも見られる現象です。また現在は未成年でも掛け払いで購入できるシステムもあるようですから、「身の丈に合った生活をすること」という事を教えるのはとても大切な事だと思います。

 

また社会保障については下記のように書かれています。

いまの若い人は、引退したとき社会保障のお金をアテにできないかもしれない。アメリカの社会保障制度は、長いあいだ、入ってくるよりもたくさんのお金を支払い続けてきた。

だから、なんとかそこを立て直さないと、制度が壊れて年金を支払えなくなってしまう。

君たちが引退するころには、いまの社会保障制度はなくなっていると考えておいたほうがいいかもしれないね。

(引用元:13歳からの金融入門:著デビット・ビアンキ

 

・・・日本と同じですね。

 

先日も衆院選があったばかりですが、よく税金のバラマキ政治だとも言われます。根本的に日本の財政は大丈夫なんだろうか、ということを真剣に考えていかないといけませんし、日本の金融教育についても力を入れる必要があるのではないかと思いました。