日経平均とTOPIX
最近まで日経平均株価が連騰を続けていましたね。
「日経平均株価」の他に「TOPIX」という言葉を聞いたことはありますか。
この二つは投資信託のインデックスにもよく使用されます。
何が違うのでしょうか。
①対象銘柄が違う
上記2つは対象銘柄が違います。
東証一部上場銘柄である事は同じですが、日経平均は225銘柄、TOPIXは全銘柄となります。
日経平均の銘柄一覧は下記リンクから確認できます。
TOPIX銘柄一覧は下記リンクから確認できます。
②銘柄選定者が違う
では日経平均の225銘柄は誰が選んでいるのでしょう!?
実は、その名の通り日本経済新聞社が選んでいるようです!
指標性を維持するために毎年1回、「定期見直し」で10月初めに構成銘柄を入れ替えます(見直しの結果、入れ替え銘柄がない年もあります)。市場流動性とセクター(日経業種分類の36業種を6つに集約したもの)間のバランスにより選定します。経営再編や経営破綻などで欠員が出る場合には「臨時入れ替え」で銘柄補充し、225銘柄を維持します。
指数情報 - 日経平均プロフィル
TOPIXは東証一部上場全銘柄が対象ですから東京証券取引所ですね。
③計算方法が違う
「株価の平均」でとるため、株価の高い銘柄(値がさ株)の動きに影響される
TOPIX
「時価総額」でとるため、時価総額の大きな銘柄の動きに影響される
日経平均は単純に株価の平均となるため、株の値動きが大きいものに影響されます。
下記日経のリンクでどの株が騰落に影響が大きかったかが確認できます。
そう考えるとTOPIXとほうが網羅的になっているのでインデックスとしては使いやすいと考えます。
でも下記TOPIX上位10社を見て下さい。
全体で約2万社あるうちの上位10社で約16%を占めています。
銘柄名 | 業種 | TOPIXに占める個別銘柄のウェイト |
トヨタ自 | 輸送用機器 | 3.20% |
三菱UFJ | 銀行業 | 2.12% |
NTT | 情報・通信業 | 1.84% |
ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | 1.69% |
三井住友 | 銀行業 | 1.38% |
ソニー | 電気機器 | 1.30% |
KDDI | 情報・通信業 | 1.22% |
ホンダ | 輸送用機器 | 1.18% |
キーエンス | 電気機器 | 1.10% |
みずほ | 銀行業 | 1.08% |
④まとめ
まず日経平均は日本経済新聞社が独自に銘柄を選んでいるものであるため、日経平均のニュースで一喜一憂せずに株毎の騰落結果を見ることが大切だと思います。
かといってTOPIXは時価総額の大きな会社に影響を受けやすい(自動車、金融、インフラですね)ため、大きな成長は期待できませんね。。