詰め込み教育とゆとり教育
日本では「詰め込み教育」を改めようと「ゆとり教育」なるものができました。
教育の見直しとしては素晴らしい転換であったと思いますが「ゆとり教育」にして教育方針をどこまで変えることが出来たのかは懐疑的です。
世間では
「ゆとり教育」=土日の学校がお休み=勉強時間が減った
→日本の学力が落ちて制度としては失敗した
としか大きな認識はなく、「ゆとり世代」とまで揶揄されています。
一方で、幼児教育について見るとモンテッソーリ教育やシュタイナー教育など、従来の詰め込み受験教育とは一線を画する教育方針が注目されています。
先日の日経ビジネスにも「詰め込みお断り、中国教育事情」という記事がありました。
中国の豊かな都市の子供たちは数学、科学、国語の国際的な試験で素晴らしい成績を上げている。
だが、中国国内の受け止め方はまちまちである。
中国の親たちは次のことにいら立ちを感じている。効率の学校はあまりにも競争が激しすぎ、子供たちは試験に追いまくられ、大きなストレスを受けている。カリキュラムは想像力を育むことよりも試験の為の詰め込みを重視する。
こうした不満の表れとして、公立校に通う生徒が、海外の大学入試に備える私立校へ恒常的に流出している。
(引用元:日経ビジネス2017.10.23)
国力を上げるためには受験戦争を強いて、学力を底上げするのが手っ取り早いでしょう。その為、国として今の制度を大きく変える事は考えづらいです。
但しわが子の教育を考えた場合、果たしてその道を突き進ませて良いのかと考えてしまうママさんは多いのではないかと思います。
受験戦争を勝ち抜いて手にした未来はどんなものでしょうか。
技術進歩が著しい現在、あと10年後に生き残る企業を予想するのはとても困難です。何が正解かは分かりませんが、予測できない未来であるからこそ、子供には「考える力」や「想像力」を大切にして欲しいと思います。